さぁ伝説の始まりです。



 あるマンションの前で銀髪の大人と黒髪の中学生が対峙していた。

 ――同じ空間に存在するはずのない二人。
 しかし、どれだけ時空を超えていても呼吸が合っているのは流石と言うべきだろーな。
 悪いな獄寺。お前の仕事は山本を入江に会わせたここで終了だ。10年後で幼いお前を死なせるわけにいかねーしな。
 一度目前でツナを失った後悔をツナを護る力に変えやがれ。

 死神のような黒いスーツに身を包んだ男は、ブロック塀の陰から獄寺に焦点を結び、バズーカの引き金を引いた。
 耳が聡い彼は気付くと予想した通り、目を見開いて男に叫んだ。
 幼い山本を背に隠したところで獄寺に着弾。白い煙が辺りを包む。

「なんで!リボーン!!」

 ――初めて呼び捨てにしたな。
 リボーンと呼ばれた男は赤い唇をいろどる微笑を隠すように、ボルサリーノのつばを下げる。小さなバズーカをしまい、二人に背を見せる。
 やがて煙が晴れた頃、山本の知る獄寺が現れるだろう。

 さぁリングの守護者の新しいミッションのスタートだ。
 嵐と雨のおまえらで、一発、激しい暴風雨を起こしやがれ。
 始まりは派手な方がいい。
 それがツナを救い、ひいてはおまえらの未来を変えてゆく。

 願わくば。
 もし託していいものならば、呪われたこの輪廻を断ち切る始まりにもなることを希望して。






あははははは。
他の二人の捏造にも繋がります。
リボーンがいないこの3月は喪中だったなぁ…(遠い目)/だい。






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