ふたりごと



気がついたら、いつも隣にいたから…あの頃は10年後にこんな未来が待っているなんて、想像もしなかったんだ。


「お前、山本か…本当にココは10年後、なんだな?」

「ええと、もしかして獄寺の親戚の兄ちゃん?ツナと獄寺知らねえ?小僧がいなくなって探してるって、ハルから聞いたんだけど」


目の前でそう問いかけるのは、10年前の、未だ14歳の想い人。見慣れたそれより幼い、戸惑うように首を傾げて伺う表情までも可愛い、なんて。


「取り敢えず、さっさとアジトに案内しろよ…10代目っ、さあ行きましょうっ」

「アンタが探してるのって、この写真のヤツ、の10年前?…なんかよく判んねーけど、ツナの為なんだな?」


あの頃は触れた事なんてなかったその髪に、今よりも緩やかな線を描く頬に、こんな状況に置かれてもどこか無邪気に笑う唇に触れたいと。


「…何、じろじろ見てんだよ。てめえ、ちょっとばっかりデカくなったからって、見下ろすんじゃねえよっ!畜生っ、10年後は見下ろしてやるからなっ!」

「ん?何かオレの顔についてんの?…っと、本当に獄寺とよく似てんのな。目の色も髪の色も一緒なのな。獄寺がデカくなったら、こんな感じになんのかなー」


…でも、ここで手を出すのは、あっちにいる10年前の自分にフェアじゃないからな。


「はははっ。獄寺、相変わらずなのなー」

「そうだな…お前も変わってねえけどな」


10年の時を隔てた世界で戦っている筈のあいつの姿を重ねて、目の前に立つ14歳の頃の想い人に笑いかけた。






…読みづらくてすみません(涙)ええと、14歳の頃はお互いの事をライバル?とか仲間として多少は意識しつつも、2人とも全くさっぱり自覚ナシ!っつーコトで(汗)
その頃は全く何も思わなかった筈なのに、今となってはすんごい可愛く(爆)見えてしまって、何で気づかなかったんだ?あの頃のオレのあほー!…ってな気分で(苦笑)/わんこ






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