チネ・ラヴィータ



空のティッシュボックスを片手で潰して、リボーンは立ち上がった。
「メシ、いくぞ」
「あ、リボーン待って」
まだ格下扱いのままだけど、こうやって映画や食事に誘ってくれるってことは友達レベルまで上げてくれてるんだよね?
いつか、ちゃんと映画の感想とか言える間になりたいなーってオレは思ってんだよ、リボーン。
「ねぇねぇ、リボーン、今度ゴッドファーザー見ようよ?」
世界一のヒットマンにマフィア物を見よう、なんていう酔狂な人間は世界中でオレだけかもね。
リボーンはちょっとだけ、ちょっとだけ呆気にとられたけど、オレを見下ろしてニヤリと笑った。
「スケジュール、チェックしとけよ」
「Benissimo!!」(Excellent!!)
リボーンはコロネロさんがしたように、オレの肩に腕を回して引き寄せた。






拍手のはずが長すぎました。
「ニュー・シネマ・パラダイス」噂に違わず私の心に直球ド真ん中でした。/だい。






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