悪友ってこんな感じじゃね?



カーテンを開ける音でリボーンは目を覚ました。
遮光カーテンが開けられ、白いレースのカーテンの中でコロネロが笑っていた。
「起きたか?一人だから黙って入ったぞ」
「…最悪だ…」
「女みたいだな、低血圧か?」 シャッとレースカーテンを開けて窓を開け放つと、心地よい風が流れ込み、コロネロの金髪をなびかせる。
「…どうやってここに来た?」
「今日はツナたち来るんだろ。了平の顔見にきたぞコラ」
「じゃねーだろ」
リボーンはうんざりとした口調で聞きなおす。コロネロはリボーンが何を聞きたいか判ってはぐらかしているのだ。
「わざわざ言わせるな。穴だらけの警備システムだって」
「お前レベルにわざわざ合わせるか」
「だったら愚問は止めとけ」
リボーンは上体を起こして、太陽の光を受けて煌く軍人とは思えないコロネロの金髪にみとれた。
「で、長距離どーすんのか決めたか?」
「すぐにはみつからねーよ。現状、山本に銃の特訓するか、獄寺の肩を強くするかが手っ取り早いだろ」
「獄寺の腕に山本の肩を持っている奴探すか?」
「頼む」
「お前の仕事だろ、コラ」
「とりあえずはオレがカバーするしかないだろう」
「9代目の容態は?」
「……聞くな」
「とりあえずちゃっちゃと起きやがれ」
「Si」
リボーンは黒いシーツから体を滑らせて降り立つ。あちこちに飛びかったボサボサの髪でシャワールームに消えた。
熱いお湯を頭から浴びていると外からコロネロの大声がした。
「先、行ってるぞー!」






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