悪友ってこんな感じじゃね?



2時間訓練を続けた結果、スーツも迷彩服も破れあちこちから血を流していた。顔も傷だらけだ。
ファルコもレオンもそれぞれの肩や頭でへばっていた。
「飯はなんだ?」
「京子たちが作るらしいぞ」
「なんだ、京子も来ていたのか。先に知ってたらお前と遊ばなかったのに」
「ちょっと2人とも!!」
家の裏ドアからツナが血相を変えて走り寄ってきた。
「オレは京子に会いに行くわ」
うざい、という表情でリボーンは顔を覆った。逃げるコロネロの襟をつかみ、肩を抱き寄せる。
「オレだけ貧乏クジなんてありえねーよな」
「リボーン!コロネロ!どうしたんだよ!?」
「ツナ久しぶり!元気か?コラ」
「元気だよ。どうしたの?」
「うーん、レクリエーションの一環?」
「だって2人ともすごいケガだよ?そこまで2人がケガをするって絶対ないじゃん。もしかして…どこかのマフィアが襲ってきたの?」
「それこそ絶対ねーな」
「リボーン!」
茶化すリボーンにツナが真剣に怒り始める。まるで二人とも学校の教師に怒られた生徒のように居心地が悪い。
「ところでツナ、京子とはどこまでいった?まさか、まだ何にもしてねーとか言うなよ」
「コロネロ、それは失礼というものだ。コイツに何かできるわけないだろ」
「むかつくーーー!!」
憤慨するツナの肩を抱き、コロネロが耳打ちをした。
「ツナツナ、コイツに教えられない、でも、オレなら教えられることがあるぞ」
「な、なんだよぅ」
「京子の背中のほくろの数…だ」
珍しくコロネロの顔面にツナのパンチがヒットした。
「言っていいことと悪いことがあるからね!!」
「コイツ随分成長したなコラ」
「一応10代目だからな」
細い煙草をくわえながら、リボーンはコロネロを見下ろした。
オレの生徒だぞ、という自負の笑みがこぼれている。






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