マンジャーレ!マンジャーレ!マンジャ−レ!



ソースは余熱で煮詰めるだけにして、ミートボールを揚げる為にオリーブオイルを熱する。その間、綱吉の様子を見に行くといびつなミートボールが行儀良く並んでいた。そうだ、この人昔から変なとこが律儀だった。ボールの中は指の跡が残るほどすくわれ、最後に手についた残りの挽肉をどうにか一つにしようと四苦八苦していた。ランボが指先で集めて小さなボールにした。
「うまいですね。料理の才能もあるんじゃないですか?」
「あるわけないじゃん」
「じゃ、適当に呑むの選んでいてください。すぐできあがりますから」
綱吉が冷蔵庫を開ける音を背中で聞いて、ランボは沸騰したお湯の中にパスタを投入。そして、その横で細かい泡がたつ金色のオイルにはドン・ボンゴレ特製のミートボールを投入。
久しぶりのミートボールスパゲティまで後10分。






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