Buon complianno il mio ragazzo!



ランボとイーピンの騒ぐ声に綱吉は頭から布団を被り直した。
「あらら〜?ツナ寝坊しちゃうもんね!」
「煩い!夜中にお前がおしっこ行かなかったら、もっと寝られたんだよ!」
「ランボさんのせいじゃないもんね〜」
布団ごと丸まったツナの上でランボがでたらめな歌を歌いながら跳ねる。
「煩いってば!」
耐え兼ねた綱吉が、布団を跳ね除けて起き上がるとタイミング悪く、派手な音をたててランボは壁とベッドの間に落ちた。
びえびえ泣き始めるランボを引っ張り上げて、あぐらをかいた足の上に抱いて頭を撫でながら「ごめんなー」と仕方なく謝る。
ふと思うことがあってポフポフした頭に手を突っ込む。すると出てくる出てくる。飴玉から折り紙から紙屑や何かの鍵まで次々と。何も引っかかるものがなくなって、手を抜きながら綱吉は、某機械猫のようにランボだけが使える四次元ポケットみたいなもんじゃないかと持った疑いを消した。
――いや、10年バズーカがあるよ。
綱吉は思いついて手を突っ込もうとしたら、びえびえ泣きながらランボが先に引っ張り出して撃った。
綱吉に向けて。

言葉を出す間もなく、綱吉は白い煙に包まれた。






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