Buon complianno il mio ragazzo!



ぎゅうっと目をつぶっている間に体が軽くなった。そろそろと目をあけたらさっきとはうって変わって真っ暗。夜なのか、どうかわからない。手をゆっくり前方に伸ばすと生暖かい物に触れた。
反射的に悲鳴を飲み込んだ。後ずさると、壁に背中が当たる。冷たい感触にそっと深呼吸。
ランボのバズーカに撃たれたのだから10年後の筈。背中は壁、右腕を伸ばすと布みたいなのに触れ、左手を伸ばすと柵みたいな板みたいなものに触れた。目が慣れない暗闇で、先ほど触った生暖かい物へのおっかなびっくり指を伸ばすともう一度触れた。手触りからして誰かの肌、みたいだ。
綱吉はわけがわからず文字通りのパニック状態。将来の自分と同じベッドに寝ているなんて、それはやっぱりそういうものだろうし。
そんな中、指先の人が動く気配がした。触れているだけでわかる。筋肉のしなやかな動き。それが綱吉の指を捉えた。
「Che cosa e accade? ツナ?」






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