Buon complianno il mio ragazzo!



「ランボ?」
「はい?」
「聞きたくないんだけど、なんでオレここにいるの?」
ランボは人の悪い笑みを見せた。
「なんででしょうね?」
「20年悩むのは絶対嫌だから今言って!!」
「どうしましょーか?」
「頼むから!!ランボ!…さん!」
バスローブを両手で握って見上げる綱吉があまりにも必死でランボはとうとう噴き出した。
「さん付けしないでください。貴方は今夜、たまたまここにいるだけ、ですから。同じベッドにいたのは、ベッドが1コしかなかったからですし、俺が裸で寝ていたのは俺の癖なだけですから」
「あぁ良かったぁ」
「失礼だなぁ」
「あ、ごめん!」
「冗談ですよ。じゃあお詫びにBuon compleanno il mio ragazzoって言ってください」
「え?もいっかい」
「いいですか?ブオン・コンプリアーノ」
「ブオン・コンプリアーノ」
「イル・ミーオ・ラガッツォ」
「いるみーおらがっつぉ」
「グラッツェ!ツナ!!」
ランボは綱吉の頬に唇を寄せた。綱吉は逞しい指先に顎を押さえられて逃げるに逃げられない。
「どういう意味?」
聞き返した時に、ランボの背後のドアが開いたのが見えた。人影が見えたところでぽん!と白い煙に包まれた。






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