主任様 @ルイトモ
■「のどけきこはる」小説 6ページ
「馬鹿親父…何考えてんだ…」
執務室でメールチェックをしていた綱吉が突然頭を抱えたので傍らで書類を整えていた獄寺も驚いて顔を上げた。
「10代目、お父様がなにか?」
確か家光はこれから個人的な知己の開くパーティーに出席する予定になっているはずだ。
「あ〜、親父の行くパーティーがね、女性同伴らしいんだけど そのパートナーの件でね…」
「何か問題でも?」
こういう時は門外顧問チームのオレガノがその役割を果たすことが多かったが今回はそうではないらしい。
「問題…は大有り。大概ふざけた親父だけど、相手の立場も考えろっていうか…」
「どなたがお相手なんですか?」
綱吉の台詞からすると、パートナーとなる女性のほうが迷惑をこうむるようだが、10代目ドン・ボンゴレの父親であり門外顧問でもある男のパートナーに選ばれて迷惑だと思う女は敵対ファミリーでも無い限りあまりいないはずだ。
「あ〜、え〜と、一応本人の承諾を得てから名前は公表します」
困った顔の綱吉にそう返されて、ますます獄寺が疑問を深めたところに大きなノックの音が響き、ほぼ同時に能天気とでも言いたいような家光の声が響いた。
「ツナ〜、メール見たか?」
「この馬鹿親父!」
メールの内容と、メールが届くのとほぼ同時に本人が顔を出すという意味の無さの両方に呆れたらしい綱吉の嘆息を聞きながら獄寺もため息をついた。
