SK様、KN様 @DECEM
■「vaffanculo!!」小説+漫画 17ページ
靴音が響くアスファルト。
空は月が淡い光で照らすが、路地にまでは届かず、片隅に停車したままの車に近づく影、ひとつ。
漆黒のボディは磨き上げられたそれで、今は咆哮を上げるエンジンは切られ、夜の僅かな喧噪の中、静けさを持っている。
近づく微かな足音は、その車の前を通り助手席へと回れば遠慮なしに乱暴に、がつんとその車体を蹴りつけた。
揺れる車体に運転席に収まっていた影があわてて身体を起こす様、微かに動きが窓に映り、ドアにかかった鍵が外され外へと開いていく。
「遅せぇ!!山本」
「わりぃ」
ふあ、と欠伸を一つ。
山本と呼ばれた男、ボンゴレの二大剣豪の一人…山本武は、片手を拝むよう顔の前かざし謝罪すれば、眉間に皺を寄せた銀髪の青年が助手席に収まり扉を閉めた。
その次の瞬間、低く響く声。
「テメェ、張り込みの最中、寝るとはどういう了見だ?」
「…隼人、ちゃんと見てたのなー…」
「さっき慌てた奴のセリフじゃねぇな」
山本の言い訳じみた答えに、隼人…ボンゴレ十代目の右腕が半ば呆れたような視線を銀色のフレームの付いたガラス越しに向け、山本の腹の上に落ちてきている新聞を拾い横目に睨み嫌味ったらしく呟く。
